研修医、やった?

菅沼「あ、そう言えば、城先輩って研修医やりました?」
城「・・・・・・。記憶にない」
菅沼「記憶にない、ってそんな・・・!」
高峰岸「オレは研修医をやった結果、『ああ、自分に臨床は向いてないな』と再確認できたので、ここへ来たんやで☆」
前橋「あれ・・・、僕、研修医ってやったっけかなあ・・・?」
菅沼「なんで覚えてないんですかっ!? 城せんぱいも、前橋教授も言ってること、怖いですよ!?」
前橋「僕は気づいたら、ここの教授だったからなあ。まず、一浪して文系大学入ったでしょ。それから、医学部に再入学して、なんかこう、つらつらと学年の途中で大学院に入り込み、そこで『君がここの次期教授だ!!そら、博士号やるぞ』ってなって、まあ、研究するだけなら医師免許なんか取らなくてもいいのかなあとも思ったけど、そんなわけなくて、まあ、当時の教授は既に耄碌していたから、僕が一回他の大学を卒業していることに気づかず、そのまんまの見た目年齢で、結果的に博士号はゲットしたけども、そもそも解剖するためには法律的に医師免許が必要だよね?ってなって、次の春から「あれ? 博士号をあげたはずのあの子がいないよ? どういうこと?』ってなって、そんなこんなで学部に復学して医師免許取ってね?」
高峰岸「うう、おじいちゃん先生、可哀想・・・!!」
城「ええ、別に中高年になってから、わざわざ医学部に入り直す人なんてざらにいるよ? 勝手に、学部卒だって思い込んでたほうが、なんか失礼じゃない?」
菅沼「・・・・・・。城せんぱいがそんなこと、言うんですね・・・」
城「え、何が?」
高峰岸「うおう・・・」
以下、読了。

ボクの彼氏はどこにいる? (講談社文庫)

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