女子会と浜くん。

朝霞「皐、聞いてくれないか」
皐「うん、いいよ」
朝霞「美稲が普通に女子会に参加していたように見えたんだ。合コンではなくて、女子会に、だ」
皐「ああ、うん。それは、きっとそこに私が参加するよりは、美稲のほうが断然、場の空気に合うね!」
朝霞「それでいいのかい?皐は」
皐「そう言えば、私、基本的に男の子ばっかりのコミュニティにしか参加してないような!?」
朝霞「やぶへびだったか!!大丈夫だよ、僕のいとこのハル姉ちゃんとか、あずみんとかいるじゃん!!仲、良いだろ?」
皐「うん、あれ・・・?あとは・・・」
朝霞「叶恵さんとも仲良しだろ?」
皐「うん、主にお酒だけの付き合いだけど・・・。望月先輩が私のこと嫌ってるから、ほとんど・・・」
安曇野「ちょっと、くなたん!!これは一体全体どういう了見かしら!?医学部マスコットガールの果枝つんが、ほとんど元気だけが取り柄のような果枝つんが!!」
皐「私、だんだんと年齢が上がってくるにつれて、クラスの女子との心的距離が広がってきて。あの、別に無視されたりとかじゃないんだよ?どうせ、オマエには恋の話してもわがんねえべ?みたいな・・・」
朝霞「いやいや、皐の初恋の人って、ヤスシ兄ちゃんだろ!?ちゃんと、女子してるよ!!」
皐「ふっ、まあ、私のせいでヤスシは・・・」
安曇野「こんな自虐的な果枝つん、初めて見る・・・。しかも、気持ちが揺らいでいるのに、少女漫画の口調になってない・・・!!」
朝霞「ごめん、皐。僕が悪かったよ。もう、墓参り行こうよ。ヤスシ兄ちゃんに『こんなに大きくなりました」て報告に行こうぜ?ああ、兄ちゃん・・・。ヤスシ兄ちゃん、うえっ・・・」嗚咽。
皐「ヤスシもだけど、ハルちゃんは私のせいだって怒ってるまんま神戸に行っちゃって・・・」号泣。
安曇野「あの、ええ、ちょっと!?これ、せせ、どううればいいの?あっ、美稲くん!ヘルプミー!」
美稲「え?何これ。何で泣いてはるん?ふたりとも・・・」困惑。
朝霞「美稲のせい・・・」
美稲「何で、オレ・・・!?」
皐「美稲のせいだもん〜」
安曇野「美稲くんのせいなんだって」
美稲「ええ、何それ!?」