写実主義って。
映画館までに行くのに、まず電車に乗らねばならず、しかもでかい駅で乗り換えをしなければならないのが面倒であった。そもそも映画館は上映時間が決まっているのが、もう嫌だ。なんやかんやしているうちに「今からいったら間に合わないだろう」みたいなことに。早く行ったら行ったでてもちぶさた☆
そこで、「そうだ、美術館行こう」となる。無言で学生証と割引券とお金を出したら、普通にチケットとおつりを渡してくれた。←たまになんでも無言でやりきってしまうんだな。
で、写実主義の絵だった。なんかもう美術の授業や、美術部の活動を思い出しいたたまれなくなる。同時に、自分のクロッキーがいかにひどかったのかを理解し、「あと、クロッキー描くやつ美術部で買ったけど、どこ行った?」みたいな☆写実主義の絵は、もう高校の県の美術展を思い出すんだよ。写実主義は課題っぽい。
そして、「この絵を描いた人は絶対に詩が好きだな。僕は彼とは友達にはなれない」と思う。どうやら写実主義が好きではないらしいことをはっきりと確信する。
そもそも「あなたはどういう系統でいくの?」と問われたときに、「僕は印象派かなあ」と思った人なので。そんなに物事を正確に捉え、表現する能力があるのならば、もっと別のおもしろいことに使えばいいのにと思ってしまう。だから、超現実とかキュービズムのほうが僕は感覚としてまだ理解できるんだな。
人体デッサンは必要不可欠だとは思うけれど、正確に描けばいいというものでもなく、「この人、蛾を描くのは上手なのに舞妓さんの絵を描かせたらものすごくひどいよ!!」みたいな画家さんもいることだしな。その画家は畳の目もしゃっしゃっとは描かずに、一目一目確認して描くようなやり方をしていて、物体としては正しいのだけれど、もう全然舞妓さんの内面性を描ききれずに気持ちの悪い絵になってしまっていた。
美術館内に、制服を着たたぶん中学生?の美術部の集団と思われる子らがいた。そういや、*1最近まで近くに美術館がなかったのか、だからこういうすてき体験をしたことないんだと思う。
そして、気には入らなくても図録はしっかり買う。で、クリアファイルも買っておく。
以下、読了。
- 作者: 小島寛之
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
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