哀しみは積み木式。

アスペルガー症候群が面倒くせぇと思われてならないのは、嫌な事を逐一正確に記憶し、泣いたりする度にそれら全てを思い出してしまう事です。寝て起きたら忘れるよとか、時間が解決してくれるよとか、そんなわけねぇだろ!とアスペの子は思うわけですよ。本当に自分が自分でなかったら、どんなにか楽に生きられたことかと思われます。せめて、テイケイに…。
「叱られる」ならまだしも、「怒られる」と本当にいちいちトラウマになるので、大変です。僕は基本的には自分以外の人間に感情があるようには見えていない*1ので、いつだって急に怒られたような感じがしてとにかく怖いです。「こういうことをしたらだめ」と諭されるならわかるのですが、感情的になられるとこちらは「怒ってる=怖い」しか考えられないので。頭ん中は、パニックです。
しかも、テイケイは微妙なニュアンスでキレたりするのが理解できないのです。「何?」なら怒らないのに、「何よ?」で怒られるとか。他に人によって性格が違うから、接し方を変えなければいけないというのも、性格の違い自体が本当に解らないので、こちらも変えようがないのです。まぁ、明らかに違っていればわかりますけども。自分の感情にすら気付きにくいので、周囲の人間の感情を読み取れなんてどだい無理な話ではあるけれど…。

*1:僕の考えたところによると、「過程」が見えていないようです。極端に言うと、①頭を叩く②痛いと感じる③頭をさする さすがにこれは解りますが、人間というのは何らかの刺激→感想・思考など→行動というパターンの連続をとりますが、どうもアスペには②の部分の過程が見えていないようなのです。