一二三先生、「ひふみ」じゃない。

名寄「あ、この雑誌新しいのですか? 確か一二三先生の論文が載って…」
鷺沼「どうした、名寄?」
名寄「一二三先生の名前、載ってませんよ…?」
一二三先生「そんなわけないよ、これだよこれ‼」
鷺沼「あ、ほんとだ。って、Kazuhumi Wakayama!?」
名寄「カズフミ ワカヤマ‼」
その他学生「かずふみ わかやま‼」
名寄「ひふみじゃねぇのかよ‼」
一二三先生「残念ながら、私の名前は、わかやまかずふみだよ。ちょっと音的にな、ひふみだとバランスが悪かったんだ」
鷺沼「そんな切なそうな顔して」
名寄「でも、ひふみって読まれますよね」とノートを見せる。
一二三先生「うん。というかもう、一般にひふみで定着しているから、逆にかずふみと呼ばれても一瞬ぼーっとしてしまうんだ」
鷺沼「はぁ、そうか。ひふみじゃないんだ」
名寄「でも、名字に『山』があるからいいじゃないですか。一二三先生、山好きですもんね」とノートを見せる。
鷺沼「名寄も本当は『ふみお』だったけど、音的に『ふみき』になったんだよな」
女子「なーくんは、ふみきっぽいもんね‼」
名寄「『文』を『ふみ』と読ませたかったみたいです。祖父の名前からとったので」とノートを見せる。
鷺沼「へぇ、そうなんだ」