バファリンのもう半分、真賀田四季のやさしさ。

高校化学で、バファリンのやさしさではないほうの成分を学びますが、やさしさはきっと真賀田四季博士から生成されているはず。
「初恋は諦めなくてもいいのよ(※要約)」、なんてやさしさ!!
夢を諦めなくてはいけなくて心身を病んだ人だらけのこの世の中でなんという金言でしょうか。「初恋は大切に、展開させればいいのよ(※要約)」とのことです。
『夜と霧』で、もうこの世のにはいないかもしれない奥さんが、同じ夕日を眺めているのかなと想う旦那さんが出てくるのですが、大切なことは奥さんの生死ではなくて、確かにあの日々があったのだということなのだそうです。名著に類似するやさしさ。
真賀田四季のやさしさは、初恋由来なのです。だから、森博嗣作品には恋が大切なのです。
だから、ミチルはミチルそのものではなくなっても、ミチルなんだねという感じ。納得。